CROSS TALK対談シリーズ

2

愛情と伝統文化をつなぐ

愛情と伝統文化をつなぐ

株式会社ナカノモードエンタープライズ NMEグループ代表

中野 延市

岩朝 ナカノモードというお洋服屋さんをはじめられたきっかけを教えていただけますか。

中野 小学校三年生の時に父親が交通事故で他界し、母親は私たち息子3人を女手一つで育てると決意し、子ども達が帰ってきた時に親が家にいないのはかわいそうだからと働きには出ず、家で内職をして生計を立ててくれました。そんな母親の姿を見て育った私の夢は、“早く母親を楽にさせてあげたい!そのために大きくなったら社長になる!“ことでした。

岩朝 私も母子家庭で育ち裕福ではなかったのですが、母親がたくさん愛情を注いでくれたので、お母さんを楽にしてあげたい!とかハングリー精神がものすごくありました。中野さんもお母様の姿を見て、チャレンジ精神を持ち意欲的に活動され、お洋服屋さんになられたのですね。

中野 そうですね。母親を助けたいと思ったことがきっかけですね。メーカーとしてはじめ、年間5回、NYで展示会を開催できるようになったので、NYを拠点にしようと思い、ショールームを契約したのが2001年9月4日でした。3年ほどかけやっと軌道に乗ったと思ったのですが、その直後に同時多発テロが起こりました。それからは何をするにも大変でしたね。そして日本に帰ってきました。

岩朝 そうだったのですね。大変な経験をされたのですね。日本に帰ってきてからはどうされたのですか?

中野 モード業界でマーケティングのことはものすごく経験し、その業界で揉まれたこともあり、日本に帰ってきた時に「何でも売れる」自信がありました。その時に弟が飲食事業部でおせちとお寿司の宅配をしていたのですが、年末になると家族や従業員総動員で詰めたり徹夜で作業をしていました。その結果、家族や従業員は寝正月になってしまうので、冷凍にしたらどう?通信販売で売ったらどう?と提案したことで改善され、翌年もそのまた翌年も売上げを上げていくことができました。今年で15年になります。

岩朝 それがナカノモードエンタープライズのおせち通販事業のはじまりだったのですね。

中野 そうですね、母子家庭で育ったこともあり、兄弟は助け合う精神を育んでもらっていたので、やはり弟のやりたいことは手伝ってあげたかったですね。

岩朝 販売実績も素晴らしいおせち通販会社を作りあげた中野さんが、私たちの協会に支援してくださった理由を教えていただけますか。

中野 私たちの会社の理念は「人の役に立つ会社」であり、社員さん、お客さん、ビジネスパートナー、そして社会に貢献する会社でありたいと思っています。そして、日本の将来を担っていくのは子どもたちであり、その子どもたちに一番役に立ちたいとも思っています。 私たちが扱っているおせち料理は日本の伝統文化であり、子どもたちにもその伝統を継承してほしいと思っています。しかし、伝統を承継していくことは、まず日本を好きにならないとできないと思うのです。好きになるということは、今の大人たちがどれだけ子どもたちに愛情を注ぐかだと思います。誰かにしてもらったからこそ、またその子どもたちが誰かに愛情を注げるでしょ。
そしておせち料理は嗜好品でもあるので、日々の生活に余裕があれば、大人がおせち料理を用意して子どもたちに、豆の意味や昆布の意味を教えたりして経験するじゃないですか。しかし貧困生活ではなかなかそういった伝統に触れることもままならない、そこまで気持ちが回らないと思うので、そういった面をサポートできたらと思い、支援させていただくことを決めました。

岩朝 おっしゃるように、貧困家庭ですと日々の生活でいっぱいいっぱいで、おせち料理はプラスαですものね。

中野 厳しい環境では伝統文化は承継しにくいですよね。そう思うと、おせち料理と日本こども支援協会の活動は無縁ではないと思います。これからも岩朝さんの活動を応援しますし、私もひとりの大人として、子どもたちの未来のために役立つ大人でありたいですね。

岩朝 愛情の連鎖は本当に大きなパワーとなります。おせち料理って年始の幸せな家族の象徴だと思います。その幸せな利益で子どもたちに支援していただけることは本当に有難いです。ありがとうございます。

一覧へ戻る

その他の対談を見る

  • 環境の不平等をなくす

    3

    環境の不平等をなくす

    クレディ・スイス銀行 プライベートバンキング日本代表

    平尾 恒明

  • 愛情と伝統文化をつなぐ

    2

    愛情と伝統文化をつなぐ

    株式会社ナカノモードエンタープライズ NMEグループ代表

    中野 延市

  • 他の人と一緒じゃなくていい

    1

    他の人と一緒じゃなくていい

    一般財団法人レオ財団 理事長

    橘 俊夫

「里親にはなれないけれど、
子どもたちのために何かしたい。」

日本こども支援協会は、養育里親の子育てを寄付で支える「寄付里親」を募集しています。
あなたも、寄付里親として社会全体での子育てに参加しませんか?

ページトップ