日本こども支援協会とは
こども支援協会のビジョン、代表挨拶はこちらから。
第7回
支援との出会いも運命
株式会社バントウ 代表取締役社長
吉川 炫舜 氏
岩朝 食品卸事業を経営されている吉川さんが日本こども支援協会に興味を持ってくださったきっかけについてお聞かせください。
吉川 私は沖縄のうるま市の福祉事業児童協会20カ所に冷凍食品を寄付してきました。始めた時の子ど達の喜びの反応が想像を超え、ますますやる気になりました。そして岩朝さんに出会い里親の仕組みを知り、知ったからには自分が何かやらなければならない。それは運命なのだろうと思いました。
岩朝 その気持はどこから湧き起こったのでしょうか。
吉川 2018年頃、フィリピンの小さな町の小学校に毎年お弁当を1日だけ寄付していました。毎日ご飯も出ないし学費も払えないので家にいて何にもしない。でもその子たちは生き生きとした力強い目をしていました。帰国して日本の子ども達の脱力感を見た時に「まずは日本の子どもをどうにかしなければいけない」という感覚が芽生え、そこから岩朝さんとお会いさせて頂いて「こういう団体と自分たちが手と手を取り合うことで自分たちのやりたい事が実現できる」と気づき、やる気が100%になりました。
岩朝 マッキンゼーが調査した「複数ある子どもの課題や支援の中でどこに注力したら一番効果的か」(※1)という調査の結果は、「里親制度の充実」でした。その時「私たちがやってきたことに間違いは無かったんだ」と認識し有効性を感じました。
吉川 産んだ限りは親としての責任があると思う一方で、ネグレクトや育児放棄の背景には金銭面や環境の問題があります。「これ以上子どもを育てられない」となった時にもっと日本が寛大である必要があります。「親が子を成人するまで育て上げないといけない」という強制力があまりにも強すぎるのでしょう。でも子どもにとってその親が育児放棄するような人であると認識することは難しいですよね。
岩朝 その親自身も、かつて似たような環境下で育ち「親というのはそういうものだ」と思い込んでいる場合が多くありますね。本来5歳の時点で身につけるはずの安心感や協調性、共感、共有の力を獲得できないまま大人になってしまうと、外見こそ大人でも、中身は5歳児のまま。その後、大人になるまでに様々な情報は得られるので一定の会話はできますが、根本的な発達段階を踏めていないのです。
吉川 5歳の人に責任を押し付けることが問題なんですよね。自分たちはいろいろな団体に直接自分たちの力で支援してきました。そのときは「対象者と直接意思疎通ができれば、法律や許可・認可など要らない」と思っていました。しかし、岩朝さんにお会いして「それはだめだ」と気づかされました。何故なら、ルールや根拠も科学的裏付けが無いまま感情だけで動いても根本的な救いにはならない。「日本という国の根っこを変えなければ、表面をなぞるだけになってしまう」と。
岩朝 でも人の温かみに触れる事も大切です。確かに人はリソースの分散原因になってしまっている部分があります。みんなで一丸となってやった方がもっと突き進めるのにそれぞれやりたいことをやってるから分散してしまっているなと思う一方で、でもいろんなことがあってもいいとも思います。
吉川 同時多発的に起きてそれが底上げになったら良いという事ですよね。
岩朝 はい、日本全体を見据えて進展させていくわけですが、この子だけとか、この家族だけとかでも良いです。点も、面もあって同時でやっていかないと難しいです。この面になりましょうっていう事例の1つが「ORANGE WALK」です。里親の啓発だけはなくシングルや病気を抱えながら頑張っているお母さんに「あ、預けられるんだ」って里親制度を知って欲しいのです。
吉川 岩朝さんはメッセンジャーの役割をし続けるということでしょうか。
岩朝 認知度を上げるだけでは無く、里親を継続させるための「里親支援」も行っています。マッキンゼーの調査でも、里親が増えない理由の一つがサポート不足でした。これまで里親の声を政策提言に反映させる機関は無く、全国的な里親同士のネットワークもありませんでした。でも今は、全国で稼働中の里親のうち約5分の1である1000人と日本こども支援協会がオンラインでつながっています。緊急ニュースの共有や災害時の安否確認、全国から必要物資を呼びかけて届けることも可能になりました。
吉川 私の考え方では「100年かかったとしても目標を達成するんだ」という志を持つことが大事だと思っています。やり方を間違えている個人の意見は些末なことで、私としては岩朝さんには「私が14年間積み上げてきたものを、何を否定するんだ」というぐらいの誇りを持って欲しいです。誰よりも積み上げてきて、誰よりも思ってきたわけですから。やはりそこの思いに私は惚れた部分もあるのかもしれないです。できる限りは何かやりたいです。
岩朝 ありがとうございます。今後、日本こども支援協会がどのような姿になっていくと良いとお考えでしょうか。
吉川 日本こども支援協会が決めたことを、実行できるようにお手伝いしたいですね。私は事業を好きか嫌いかで決めています。好きな人のためなら一生懸命頑張れます。だから最高責任者である岩朝さんが決めたことに対して、私は全力で応援したいと思っています。
岩朝 これ以上ない応援コメントをありがとうございます。
第7回
支援との出会いも運命
株式会社バントウ 代表取締役社長
吉川 炫舜 氏
第6回
地域と社会への恩返し
株式会社イー・グルーブ 代表取締役
塩釜 竜太 氏
第5回
お金に「温かさ」を加え、次世代につなぐ
一般社団法人ソーシャルビジネスバンク 代表
東 信吾 氏
第4回
次の世代に渡すもの
元 ロート製薬株式会社 代表取締役専務 / 現 株式会社アンズコーポレーション 相談役
山田 安廣 氏
第3回
環境の不平等をなくす
クレディ・スイス銀行 プライベートバンキング日本代表
平尾 恒明 氏
第2回
愛情と伝統文化をつなぐ
株式会社ナカノモードエンタープライズ NMEグループ代表
中野 延市 氏
「里親にはなれないけれど、
子どもたちのために何かしたい。」
日本こども支援協会は、養育里親の子育てを寄付で支える「寄付里親」を募集しています。
あなたも、寄付里親として社会全体での子育てに参加しませんか?