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対談シリーズ

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里親がいらない社会実現にむけて

里親がいらない社会実現にむけて

株式会社BACKSTAGE CEO

溝口 勇児

里親がいらない社会実現にむけて

出会いは、日本こども支援協会のビジョンと岩朝代表の本気の気持ちが繋いだご縁。
日本こども支援協会が、認定NPO法人となる以前より、一貫してご支援を続けてくださっている株式会社Yogibo 創業者 木村誠司氏からのご紹介でした。

アドバイザリーボード設立まで

溝口 日本こども支援協会は、株式会社Yogibo創業者の木村誠司さんがすごく思いを共有している団体であり、岩朝さんのことも気にかけているということからご紹介いただき、活動に関わりました。実際、素晴らしい活動をされていると感じている一方で、日本こども支援協会の活動内容や団体そのものがまだまだ多くの人に認知されていないという事実があったので、アドバイザリーボードの設立はひとつのきっかけになれば良いと思い提案しました。
多くの人を巻き込み、物事をうまく進めるには、「想いの強さ」と「ビジョン実現のための実行力」が必要です。岩朝さんは、ピュアで思いが強い方だと思っています。一方で、経営者ではないので、組織的に「実行していく力」が足りていない部分があると感じたのです。僕は、優しいだけでは社会は変わらないと思っています。岩朝さんとお話をすると、ご自身も今のままでは・・・とふがいなく思われていることがあり、僕が関わる事で前に進むことができるのでは、と思ったのです。

岩朝 私たちが一生懸命やっても、知られなければ存在してないのも一緒で、私の力ではこれ以上広げる力(実力)がないと感じていました。1日でも早く一人でも多くの子どもを!と言ってるのに、できていない。その歯がゆさがすごくあったんです。溝口さんと出会ってから1年半くらいになりますが、私の意識をぐっと引き上げてくださっています。3倍速、4倍速ですすめていくためには、経営力や戦略が必要です。溝口さんたちのお力を借りつつ、私自身も本気度の精度を上げていかないといけないと感じ、アドバイザリーボード提案は必要だと感じたのです。

「本気」の熱量を常にもって取り組む

事務局 代表からみて溝口さんはどういう方だと思いますか?

岩朝 優しい方です。「子どもたちの人生を取り戻したい、命を失いたくない」というゴールが私も溝口さんも一緒なのです。だからこそ、一緒にやるからには、私が今のままではゴールに辿り着かないよ、ということを教えてくださいました。

溝口 今までもNPOの代表にたくさんお会いしてきていました。本気だったけれども諦めてしまった人もいるし、夢を追い求めているだけ、あるいは解決したい課題を語るだけで満足してしまっている人もいると思います。岩朝さんはその双方ではないと思いました。それよりも上のステージにいるし、本気で頑張ろうと思っている。相対的に見たら、圧倒的に本気だと思うんです。ただ、僕は全てのあらゆる物事に本気で向き合って生きてきた側の人間で、そのレイヤーにいる人の本気度からすると足りていないと感じてしまって、僕の熱量と同等でついてきてくださいね、ということをお伝えしたことはあります。

事務局 お二人の熱量がこれからどんな風に化学反応を起こすのか楽しみでもあります。さて、現実問題として、社会的養護が必要な42,000人の子どもが存在しています。この問題をどのように捉えられていますか?

岩朝 現場視点からみると、理由は複合的にあると思います。まず、対処法にいろンなリソースと予算が組まれていて、もっと上流のことに手をかけないといけないのに、何か問題が出てからそれに予算を投じる風になっているように思います。問題が起きないよう元を絶つための取り組み=「上流の介入」という点では、「里親制度」というのはすごく有効だと思っています。

溝口 国や行政団体もそうですが、そういったところに本気のリーダーがいないというのが一つあると、本気であれば解決できない問題ではないと僕は思っています。だからといって「国がぁ〜」「行政団体がぁ〜」と言って手をこまねいて見ていてもしょうがないので、そういう意味では、岩朝さんないし、日本こども支援協会のみんなが本気になれば解決に向かう問題だと思っています。僕が今関わっているBreaking Down(格闘技イベント)や著書『持たざる者の逆襲 まだ何者でもない君へ』の中でも述べましたが、現実に児童養護施設の出身というのは決して少なくないです。自分の人生と重なるところもあり、サポートしたいなと思っています。

岩朝 私も里親です。私に託された子どもが人生を取り戻していく様子を間近で見ていますから、血は繋がってなくても、この人だけは自分を裏切らない、自分を守ってくれるという存在がその子の中に内在化された時、人間は強く(たくましく)なれるなと思います。でも、最初は内在化されていない不安定な子どもたちが保護され、里親のもとに託されます。その子の人生を一瞬で取り戻せる魔法はないので、日々の暮らしの中で点滴のように毎日毎日、信頼関係や愛情を築いていくことが一番。この方法は年月はかかるけれども、愛着(相手を大事に思う気持ちに支えられた絆)が内在化される確率が高いと確信しています。このインプットが、結果的にその子の人としてのベースを作り、親になった時にアウトプットできる=子どもを愛することに相続されていくのです。私たちは、15年後、20年後を見据えながら活動しています。

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1% For The Children プロジェクトスタート

事務局 今回、溝口さんの発案で「1% For The Children」というプロジェクトがスタートしました。社会的にどんな変化を意図して、もしくは希望をもってお聞かせください。

溝口 子どもの中でも比較的恵まれない環境の子どもたち、しかも自分でどうにもならない子どもたちのために、1%の企業利益を寄付するということには、多くの共感も得られ、かつ企業イメージを向上させることになると思います。企業の立場、日本こども支援協会(里親)の立場、子どもの立場を、WIN・WIN・WINに設計することがポイントです。ただ寄付をしてくださいではなく、1% For The Childrenに加入すると、こんなブランドイメージの向上をもたらします、こうやって採用につながりますということが言えるように、「未来への投資」という観点でこのプロジェクトを作っていく。アドバイザリーボードメンバーとして、経営視点からこの策を考えました。

岩朝 今まで個人の方からの寄付、クラウドファンディング、チャリティなど模索しながら頑張ってきたのですが、一過性の取り組みだけでは根本的な解決には届かない・・・と感じていました。溝口さんからのこの提案は、企業と社会全体を巻き込んだ持続可能な支援の仕組みであり、とても必要なことだと感じました。

溝口 大きな課題を解決するために、どれだけ多くの人を巻き込むか、がすごい大事だと思います。例えば万里の長城やピラミッドの建造も、多くの人の血と汗の涙の結晶です。僕はそれを「大規模の共同作業」と言っていますが、今だと世界中を沸かせているプラットフォーム(SNSやYoutubeなど)がありますね。プラットホームを開発すること自体の難易度は高くないですが、毎日何万・何億もの人たちにそのプラットホームにコンテンツを投稿してもらうということ、ここが重要で、投稿という大規模な共同作業の先に、「誰も追随できないプラットフォーム」が実現しています。子どもの笑顔を作り守りたいというのは多くの大人の共通の思いだと思うので、日本こども支援協会がこれからやるべきことは、もっと多くの人を巻き込んで、根本的な課題解決とビジョン実現のために一緒に取り組んでもらうことをし続けることだと思います。

岩朝 そうですね。巻き込んでいくことと同時に、私は協会自体をもっと大きな船にしなきゃと思っています。遠慮せず一緒につき進む乗組員を増やしていけるように。今はまだ全然リソースが足りていませんが、実現に向けて精度を高め、スピーディに実行できるように頑張ります。

「1% For The Children」プロジェクトの詳細はこちら
プロジェクト詳細をみる

Paola Lenti Tokyo ショールームにて(東京都港区麻布台)

インタビュアー:日本こども支援協会 事務局

撮影・編集:山下リール(Lille inc.)

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