NEWS

お知らせ

yogibo

17歳のKちゃんへのインタビュー

お知らせ

里親制度は、さまざまな事情で家族と離れて暮らすこどもを、自分の家庭に迎え入れ、温かい愛情と正しい理解を持って養育する制度です。暴力や貧困の影響を受けた子どもの愛着形成、トラウマケアをする大変大切な役割を担っています。

実の親の元から児童相談所に保護され、4歳から里親家庭で育った現在17歳のKちゃんに里親家庭での暮らしについてインタビューさせていただきました。

Q:小さい頃の自分を振り返って、どんな子どもだったと思いますか?

めんどくさくて手のかかる問題児っていうよりも野生動物って言った方があってるような子だったと思います。 教室から脱走したり喧嘩したり、ほぼ毎日学校から家に電話がかかってきて、嘘ついたりとママにしんどい思いさせていてごめんなさいと思います。できるのなら小さい頃に戻ってやり直したいと思います。

Q:家族の思い出で特に印象に残っていることは何ですか?

小学校の頃、誕生日にレストランでフランスパンを食べた時に歯が抜けたことです!私は「誕生日に歯が抜けるなんて最悪だ〜!」と号泣しました。その隣でママとパパが「いい誕生日になったじゃん、忘れられない誕生日だね〜」って言ってるのを聞いてもっと泣いたのが、今となっては本当に忘れられない面白い思い出になりました!

あとは、ママとイチゴ狩りに行って帰り道歩いてると私がいきなり吐いたことです。ショックで泣きましたが、それもいい思い出です。そして、ママがその吐いたのを手でキャッチしたのでママってすごいなと思いました。

Q:何かに挑戦したり、新しいことを始めたりした経験があれば教えてください。

高校に入ってテニス部に入ったのですが、そのテニス部の雰囲気に合わずに辞めたことです。テニス部に入る時、ラケットもシューズも全部揃えてもらったから辞めたいと言いにくかったけど、ママと真剣に話し合い自分の思いなどを真剣に話して辞めました。それから、今年今までの人生で一番の挑戦の外国に行こうとしています!

Q:困ったときや悩んだときに、どのように乗り越えてきましたか?

私は元々、何日も悩み続けるタイプではないんですけど、辛い時は真っ先にママに話します。話せばスッキリするし、アドバイスなどもくれるので本当にすぐ元気になれます。後はアニメを見たり音楽を聴いたり睡眠してたら大抵のことは吹っ飛びます。

Q:「自分にとって家族とは~です」~に入れる言葉を教えてください

私にとって家族は、居場所でありかけがえのないものです。
ママもパパも優しくて、いつも私のことを一番に考えてくれるし、どんなに辛い時もママとパパのそばに帰る場所があるってだけで乗り越えられます。
それと、私が今の私であるのはママとパパのおかげです。苦手だった気持ちを言葉で伝えることもできるようになり暴力などではなく話し合いで解決できることを知り、他人を思いやる気持ちを持てるようになりました。

Q:これまでの人生で一番誇りに思っていることは何ですか?

コンプレックスがないことです。私の体や顔、頭に古い傷がありますが、私はそれを嫌だとかコンプレックスだとか思ったことはありません。
それが自分の中で嬉しくていいことだと思います。

Q:今、どんなとき幸せだと感じますか?

ママと喋ってる時間とアニメや漫画を見たり推しを見ている時間です! 全部含めて癒しで、嫌な気持ちが浄化されます!

Q:ママの好きなところと、娘から見て「ここはちょっとなー」と思うところやエピソードを聞かせてください。

ママの好きなところは、優しくて忙しくても話を聞いてくれて、ご飯が美味しく私を一番に考えてくれて、一緒におふざけをしてくれたりするところです!

 ちょっとなーって思うとこは、可愛いけど抜けてるとこですね〜。東京に出張して帰ってきた時東京にスーツケースを忘れてきたり、出張中のママのスマホに電話したら知らない人が出て、トイレにスマホ忘れているんですが、と言われたりとたまにすごくぬけています。

Q:今、楽しいこと、将来の夢などあれば聞かせてください。

楽しいことは趣味のアニメを見たり切り絵をしたりすることです。将来の夢は、今はまだありませんが、誰かの役に立ったり喜んでもらえるような仕事をしたいと思います。後は、夢というよりも理想になりますがママみたいな親になりたいなと思います。子供のことを一番に考えて困ってる時や悲しい時に一番の理解者で居場所になってあげてるような親になりたいです。

Q:里親の事を初めて聞かされた時、どう思いましたか?また、今はどういう思い

ですか

里親のことは気づいた時にはもう知っていて、小さい頃からずっとママの仕事を尊敬して応援していました。今でもその気持ちは変わらず、歳をとるに連れてもっと里親のことを知りママがやっている仕事の大変さや大事さがもっとわかるようになり、もっと里親が増えればいいなと思います。

Q:「そろそろ血が繋がってきたような気がする」と言われたエピソードがありますがどのようなシチュエーションでそうおもわれましたか?

私は、小学生の時にママやパパと喋って一緒にご飯を食べておやすみって言ったりするそんな日々をふと振り返った時に私たちって家族なんだな〜って思いそろそろ血が繋がってるんじゃない?っと言いました。 

 高校生になって、ライフストーリーワークをして、私がママの元にくる前のことや生みの親のことを知り、正直、残念な気持ちや悲しい気持ちなどもありましたが、私にはママとパパがいて私を一番に考えて理解してくれるので傷つくことはありませんでした。そして、ライフストーリーワークをやって改めて思ったのは家族になるのに血が繋がってる繋がってないは関係なく、血が繋がってなくても家族になれるんだなと心から思いました。

--------------------------------------------

Kちゃんの親戚のおばちゃん(気分)のインタビュアー大西より

--------------------------------------------

初めて会った時のKちゃんは私が今まで接してきた子どもとはまったく違っていました。

やせ細って小さくて力のない目・・・一体どういう環境にいたらこんな表情の子どもになるんだろうとショックを受けたのを今でもありありと覚えています。

それから会うたびにどんどん元気に変わっていくKちゃんと会えるのがとても楽しみで、今も勝手に親戚のおばちゃんの気分でいます。高校生になったKちゃんに、自分がミスをして「私のこういうところがダメなんだよねー」と愚痴を聞いてもらったことがありました。その時Kちゃんは「全然ダメじゃないよ」ときっぱりと言って、私の良いところをたくさん伝えてくれました。私は泣きそうになりながら、Kちゃんはこの13年間でたくさんの”愛し愛されること”、”信頼し信頼されること”を体験してきたんだと感じました。「私たちはいつでもKの味方で応援団だよ」という崩れることのない里親の関わりが今のKちゃんの優しさにつながってるのだと思います。

この記事を共有する

一覧へ戻る

関連するお知らせ

  • 阪急阪神ホテルズさま【クリスマスチャリティー】
    お知らせ

    阪急阪神ホテルズさま【クリスマスチャリティー】

  • 映画「BLUE FIGHT」オリジナルお菓子(チャリティー商品)が全国発売
    お知らせ

    映画「BLUE FIGHT」オリジナルお菓子(チャリ...

  • 株式会社マザリアルさま【黒門CFで餃子を食べよう!全国一斉里親制度啓発キャンペーン】
    お知らせ

    株式会社マザリアルさま【黒門CFで餃子を食べよう!全...

  • 株式会社カッコイイ大人さま【全国一斉里親制度啓発キャンペーン】
    お知らせ

    株式会社カッコイイ大人さま【全国一斉里親制度啓発キャ...

  • 【活動報告】10月4日里親の日 2024年ONE LOVE全国一斉里親制度啓発キャンペーン@なんば広場
    お知らせ

    【活動報告】10月4日里親の日 2024年ONE L...

  • 【本日は里親の日】デジタルキャンペーンで里親啓発にご協力お願いします!
    お知らせ

    【本日は里親の日】デジタルキャンペーンで里親啓発にご...

  • 餃子を食べて里親制度を知ろう 里親啓発キャンペーンを実施
    お知らせ

    餃子を食べて里親制度を知ろう 里親啓発キャンペーンを...

  • 阪急百貨店 H2O(エイチ・ツー・オー )サンタチャリティーガイド設置いただいてます
    お知らせ

    阪急百貨店 H2O(エイチ・ツー・オー )サンタチャ...

  • Zoom年間契約料助成金助成終了のお知らせ
    お知らせ

    Zoom年間契約料助成金助成終了のお知らせ

「里親にはなれないけれど、
子どもたちのために何かしたい。」

日本こども支援協会は、養育里親の子育てを寄付で支える「寄付里親」を募集しています。
あなたも、寄付里親として社会全体での子育てに参加しませんか?

ページトップ