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後編 FM大阪「こどもてらす~To Zero for Children」トーク&ライブ ~こどもの虐待死ゼロのために~イベント報告 

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FM大阪「こどもてらす~To Zero for Children」トーク&ライブ ~こどもの虐待死ゼロのために~イベント報告 後編

21年11月13日、阪急百貨店うめだ本店うめだホールにて、FM大阪様とイベントを開催させていただきました。

今回は後編のレポートです。

前編はこちらからご覧いただけます。

https://npojcsa.com/news/event/20211203.html


内容:パネルディスカッションおよびゲスト・アーティストによるアコースティクライブ
主催:FM大阪、NPO法人日本こども支援協会
協賛:公益財団法人SBI子ども希望財団、聖教新聞
協力:一般財団法人H2Oサンタ
出演者:大塚由美 (FM大阪 「hug+」DJ)、岩朝しのぶ (NPO法人日本こども支援協会 代表理事)
ゲスト:植村花菜(シンガーソングライター)、犬山紙子(イラストエッセイスト)

▼書き手

NPO法人に日本こども支援協会スタッフ

「イベントのスタッフとして参加する傍ら、トークを聞いていましたが、それぞれのパネリストの子どもや社会全体に対する優しさ、子どもの未来を変えるための覚悟、言葉の端々からいろんな気付きと学びを得る事ができました。」

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摂津3歳児虐待死事件と虐待予防

大塚:

摂津市で熱湯かけられたニュースどう考える?

岩朝:

複合的なことが重なって起こった事件だと考えています。

担当していた児童相談所は業務のわりには人員が少なく、とても大変なんです。

虐待の通報件数が増えていることで、1日何件の電話がかかってくるか?
対応できるマンパワーを超えた業務量が慢性的に発生しています。

あと、誰にどの程度関わったら良いか?を見極めの難しさもあります。

福祉の現場では、これ以上踏み込んでクレームになったらどうしようと常に考えます。

問題ある家庭はクレーマーも多いが寄り添っていかないといけない。
でも、そこだけに時間を割くと他に対応すべき案件に対応できなくなってしまう。
関わりたくない人に関わらないといけないという難しさがあります。


また、子どもに目立った外傷がないとその子どもは行き場がないんです(保護されないんです)。

実は、本当に保護すべき子のうち、ほんのわずかの子しか保護できていない現状があります。
20万件のうち、もっと保護すべき子どもたちは多いのに、対応しきれていません。

大変。 みんな大変なんです。誰の責任だなんて言えないと思います。

大塚:

通報あったんですよね?

犬山:

そうです。でも人員が足りてない。摂津市だけではありません。
もっと人員を配置して下さい!お金と、人と、専門性がある人を!と、声を上げ
る必要があると思います。


大塚:
花菜ちゃんどう思う?

植村:
言葉にならない。子どもの命を守るべきなのに守れない社会、制度が辛いです。
お父さん、お母さんも止められない。

でも、手が出てしまう、それは何やろう?

子どもの時に傷を抱えてた、それがある。

犯罪犯す人は繋がりがない、こんな事をしたら誰かに迷惑かかるでストップがかからない。

孤立してしまって、結果そういうことになってしまうのがあるんじゃないか?

大人、親をケアする制度が大事。

事件そのものが起こらなくなる

そこをどうやってなくすか?が大切だと思います。

大塚:

それが里親制度ですね。

岩朝:

そうですね。あと、別の話ですが3日に1人、女性は男性の暴力で亡くなっている。

犬山:

DVに関しては本当に正しい知識が伝わっていない。

何で逃げないの?別れちゃえばと思う人がいるが、できない現状を知って欲しい

適切なカウンセリングにつなげていく努力が大事

大塚:

ネットで調べられそうなのに、そういう現状が知られていない?

犬山:

これ、もしかしてDVと本人が気づいていないことも多い

岩朝:

これだけ変えれば大丈夫という必殺技はありません。

「児童相談所は何してるんだ!」そんな風に責めるべきではないんです。解決に繋がらない。

私たちは地域に暮らしています。私たち一人ひとりが地域で変えていかないと。

犬山:

その自覚をもって、声をあげる。責任と自覚が大事。

岩朝:

世の中の女性は非力、私たち(壇上の4人)みたいな人は少ない。

頑張りがたりないとか、そういうレベルの話じゃない。

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参加者のみなさまからのメッセージ&質問

大塚:

今日のメッセージや質問を紹介します。

Q:なにかしたいとずっと思っています、週末里親申し込んだけど子ども数に対して3倍の申し込みがあるそうです。

里親の数が足りているならよかったと感じた

岩朝:

もしかしたら里親が足りているのではなく、実は、コロナの影響で進んでいないということも考えられます。子どもと里親をマッチングする先生の業務過多な状態ということもあるかもしれません。

Q:本気で虐待死ゼロにできると本気で思いますか?

岩朝:

ゼロにしようと思わないとできない。

言い切ってやっていくしかありません。

今の日本の法律では子どもを守ることが難しい。

法律に関しても親権者が適切な養育ができなかった場合にどうするかなど、決まりごとから変える必要もあります。

            

Q:ママ自身がいらいらするときのストレスを逃す方法はありますか?

植村:

イライラする時はありますよね。(笑)

がまんしなくて強い言い方になることもありますが、その後すぐ謝ります。

本当はこういう事を伝えたかったんだと。

子どものことを私はあんまり“子ども”と思っていません。

対等な権利をもっていると思っています。パパと同じ。

お互いに気をつけるべき点が見える

共同生活をしてくためには、3人が協力しないと。

それぞれが思いやって、時にはぶつかり、謝り、チームをつくっていく感覚

イライラはする、ただ、ちゃんと謝る

本当のお互いの気持ちは伝わるから。

犬山:

私も同じことをやっています。

セーブ・ザ・チルドレンがやっている「ポジティブディスプリン」です。
興味がある方はネットで検索してみてください。

どんな子に育って欲しいと思う長期目標を立てる。

日々の子育ては、目の前の出来事に対処することで頭がいっぱいに
なってしまいがちで、人間だからイライラします。

でも、自分だけで解決しようとするのではなく頼る

勇気いるけど頼る。

そこは“お互いさま”の感覚が大切です。

岩朝:

子育てって思い通りにいかない。
私たち、育てる側の考え方が変わらないとムカつくこともある。

自分のこだわりを捨てる事が大切。

自分のイメージ通り子どもに動いて欲しい、動くべきだ。
そういったこだわりを捨てることで楽になりました。

意外と自分がこだわっているのがストレスの原因だと気づくときがあります。

そして、多くの場合、こだわりは無くても困らないことがほとんどなんですよね。

最後に・・・

大塚:

最後にそれぞれ一言お願いします。

植村:

今日は勉強できてよかったです。

子どもの命を大人が守っていかないといけない。

里親制度はじめ、まず知って行動していきたいです。

犬山:

勉強になりました、虐待を起こす親は他人事ではない。

どこか地続き、激しく追い詰められたら自分もしてしまうかもしれません。

地域で子育てを支えていきたいですね。

岩朝:

だれか1人が走っても変えられないこと。

みんなが立ち上がって変えていきたいです。

以上で報告は終わりです。

今回のイベントは、毎週土曜日に大阪FMでオンエアーされるこどもてらすの一環で開催されたイベントになります。

ひきつづき、岩朝はレギュラー出演していますので、ぜひCHECKしてください。
https://www.fmosaka.net/_sites/16783588

こどもてらすは、スマホで人気番組が好きな時に聞けるAuDee(オーディー)でも試聴できます。
こちらからアプリをダウンロードできます!
https://audee.jp/



【関連サイト】

■こどもギフト

https://readyfor.jp/lp/kodomogift/index.html

■植村花菜さんTwitter

https://twitter.com/KaNaJpop

■犬山紙子さんTwitter
https://twitter.com/inuningen

■こどもてらすTwitter
https://twitter.com/kodomoterrace

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