日本こども支援協会とは
こども支援協会のビジョン、代表挨拶はこちらから。
クラウドファンディングで応援くださいました皆さまに改めて御礼申し上げます。
少し長くなりますが、誠意を込めて書きますので一読いただけますと幸いです。
3週間、駆け抜けて参りました。
当初、3週間は短すぎるのではないか。
そんな意見もありました。
社会活動って難しいですよね。
資金を得るために活動しているわけではないのだけれど資金が無いと、人の確保が出来ない=活動が出来ないという行き詰まりの連続です。
子ども達が抱えている(親が抱えているといった方が良いでしょうか)
様々な課題に対し、「これをすれば改善できる」
という1つの突破口がなく
課題が重複しているので、様々な施策が必要です。
貧困や虐待、親の精神疾患、親の服役、家族の介護
その家庭を取り巻いている課題が幾重にも絡まっている事が多々あり1つをクリアしたところで、という状況です。
日本こども支援協会は長く里親制度の推進に軸を置いてまいりましたが里親の元に託される子どもというのはクラウドファンディングのページにも記載しましたように
児童相談所が対応した件数、約22万件のうち
2% → 約80% 児童養護施設等
→ 約20% 里親家庭
というふうに、要は約900人/年 子ども達が里親に託されるわけです。
この子たちはハイリスクと思われ
家庭には帰せない、という判断です。
児童相談所が「親子分離」という、それだけの判断をする、そういう状況で生きてきた子どもは心身ともに深い傷を負っています。
本来、一番身近で自分を守ってくれるはずの「親」に危害を加えられ尊厳を失われて生きてきているので、“信頼” “安心” “意欲”というものを獲得してきていません。
コミュニケーションを取る事が難しい子どももたくさんいます。
その子たちを里親家庭は受け入れ、日々、点滴のように、時には浴びせるほどの愛を注いでいきます。
数年かけて、人としての尊厳や人生を取り戻していくのです。
何年かかっても取り戻せない子もいます。
しかし、どうでしょうか。
傷ついてからケアするのではなく、最初から傷なんて無い方が子どもはそんな思いを最初からせずに、のびのびと、すくすくと育って欲しいと思いませんか。
ある5歳の子が里親に正座して
「お水を飲んでも良いですか?」と
許可を求めた時、里親は泣き崩れそうになりました。その一言に、どんな暮らしを強いられてきたのかがわかります。
こんな子ども達がどれだけいるのだろうか。
まだ保護されていない98%にも、きっと同じような子がいるだろう
いや、まだ通報もされていない子どもも沢山いるだろうと思います。
どうしたら、この子たちを救えるのだろうか。
重複した課題を背負っている親がいるので1つの施策では解決できないのです。
そして、国がどうすると決めたところで、結局はその地域がどうするか?
ということなんです。
よく、「国の責任だ!国がやる事だ!」と仰る方がいます。
いや、国は出来ないですね。
結局は子どもは【地域】に暮らしているから、結局は地域なんです。
じゃぁ県や市がやればいい!
というのも、仕組みとしてはある程度ある方が良いですが結局は税金での予算なので「平等性」が問われるんです。
その平等性を担保する為に「括り」
が必要になります。
良くあるのが「片親家庭」という括りです。
しかし、両親が揃っていて、お父さんは鬱病で療養中、お母さんが働いている
または両親どちらも働いているけれど、正規雇用ではなく契約雇用で働いているために、収入が安定しないけれど子どもを二人抱えている。
そんなご家庭も沢山あります。
そうすると、どれだけ生活に困難を抱えていても
両親揃っているので、その自治体の支援は受けれない、という事になります。
一定の収入があるので生活保護ももらえないです。
私たちのようなNPO、民間団体の利点というのは
「目の前の人を助けることが出来る」だと思います。
この利点を活かし、スピードを持って解決していきたいですが
スピーディーに動けるだけの人材の確保
それにかかる資金の確保
それがどれだけできているか?
という事になります。
その準備が出来ていないと「出来る範囲で」しか動けません。
そして、例え1つの団体が、頑張って2億円の資金を獲得しても1つの団体で多岐に渡る課題を全て解決することはできません。
全国をカバーすることはできません。
TOYOTAやUNIQLOくらいのスケールになれば
また別かも知れませんが
そこを目指していくよりも、既に活動している人達はそれぞれの地域に沢山いるのだから、同じ志の者同士が仲間となり連携していく事で相乗効果で1人でも多くの人生を1日も早く解決していけるのではないでしょうか。
でも、地域で活動している小さな団体は「資金力」がありません。
お金が無いから、人も確保できない。
労力を確保できないから、お金も集められない、というスパイラルの中にいます。
逆に言えば、そこを解決すれば、もっと地域での活動というのは活発になるんです。
この1点突破でいいのです。
じゃぁどうしようか。
それで4年の構想期間を経て生み出したのが【ORANGEWALK】です。
一般の人達に気軽に社会貢献に参加してもらいながら活動している多くの団体がある事を知ってもらい
その団体へ「歩数」という寄付をしていく事で関心を高めて欲しい。
できたらその団体の支援者となって欲しい。
そうする事で課題を解決していく人たちの
分母が増える→課題解決へのスピードアップ
そういう考えです。
日本こども支援協会の考え方として
私たちだけでやろうとしたら、その成果、インパクトは小さい。
それを大きくしていく為には多くの人の力が必要だと。
大きな成果=多くの子ども達の命と人生が助かる
ですので、ここは我慢も遠慮もしていられないです。3週間で1500万円をチャレンジする。
私たちの思いを理解し、共に社会を創っていこうと
そう思ってくれる人たちが必ずいる
そう信じてスタートしました。
とはいえ、、、
開催期間の私たちの睡眠時間は大幅に減り
不安と闘いながらの毎日でした。
でも、日に日に応援のシェア、投稿が増えていき
それを見た方が、また同じようにご支援やシェアしてくださいました。
皆様の大きな応援をいただきまして無事に達成することが出来ました。
本当にありがとうございました。
大きなご支援で助けてくださった方にも心より御礼申し上げます。
ここからがスタートですので
気を引き締めて、11月を駆け抜けていきたいと思います。
11月30日には豊島区役所1回のセンタースクエアにてイベント開催も決定しました。
ORANGEWALKにご参加いただいた方々を対象にご招待したいと思います。
ご案内は、また改めて。
Tシャツも出来上がりましたので、月末から順次発送させていただきます。
みなさま、ありがとうございました。
がんばります!!!
11月もご一緒してください!
引き続きどうぞよろしくお願いいたします!
「里親にはなれないけれど、
子どもたちのために何かしたい。」
日本こども支援協会は、養育里親の子育てを寄付で支える「寄付里親」を募集しています。
あなたも、寄付里親として社会全体での子育てに参加しませんか?