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2018.08.03

理事ブログ

「自分では自分は満たせない」【山田丈文】

昨年辺りから今まで触れたことのない知識に触れています。

どちらかというと、仏教などはそんなに興味がなかったのですが、 実際に勉強してみるとなかなか興味深い教えが多く、楽しく学んでいます。

仏教の教えの中に八正道という教えがあって、 その八正道の中に正見というものがあります。
正見の考えの中の1つに(多分他にもあるのだとは思いますが。。) 「自分自身は自分のモノではない。」という考え方があります。

物理的なところでいくと、私たちのカラダの細胞は、 両親のDNAによって構成されています。

これから読み解くと、自分のカラダは自分のモノではないといえます。 (少なくともある視点からみるとそういえます。) それでは、自分のカラダは両親のものなのかというとそうでもありません。

両親のDNAは、両親の両親から受け継いでいるからです。

また、精神性の観点から見てみると、 子どもの頃に両親の影響を凄く受けますし、 交友関係やそれぞれの組織の影響も凄く受けます。 生まれ育った土地でいくと解りやすいかもしれません。 基本的に関西で生まれ育てば、関西弁になるように、 明らかに周りの人や環境の影響を受けるようになっています。

これらの物理面と精神面からみても解るように、 少なくとも、「自分」は「自分」だけで形成されたモノではありません。

ですので、社会で生活する上で、他者の幸せを度外視して営業をかけたり、 自分のストレス解消の為に他者を攻撃するなどして、 自分を満たそうとしても、自分は一向に満たされないのです。

なぜそうなるかというと、自分を満たすために何かをするのではなくて、 他者や環境に対して良くしてあげることで、他者がや環境が良くなり、 そのよくなった影響を自分が受けて自分がよくなるからです。

自分が笑顔をつくれば相手も笑顔になりますし、(例外もあります。。) 清掃や整理整頓をすると心が落ち着きます。

これらは他者や環境の影響を自分がキャッチしているといえます。


現実社会では、自分を満たそうとする人は少なくありません。

でも、八正道の正見の教えでは、自分を満たそうとするのは、 正しいものの見方ではないですよと教えています。

近年有難いことに、年商何十億も稼いでいる方や、 年間何十兆ものお金を回している方にお会いすることがありますが、 そのような方々は、皆さん他者に対して凄く良くされています。

“無償の奉仕”を常に心がけられています。

二宮尊徳のたらいの水の話でもあるように、 自分の方に水をかき寄せるのではなく、相手方に水を押し出してあげる。 それが自分自身も幸せになる秘訣だと正見は教えています。

子どもと関わる際は、まず微笑みかけてあげる。 これも十分な“無償の奉仕”です。皆がそういう意識を持てれば、 世の中も少しずつ良い方向にいくと、最近つくづく思います。