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2018.05.11

理事ブログ

身体の土台【山田丈文】

理事の山田です。


昨今の子どもたちは、生活環境や住宅環境の変化によって身体活動も変化してきていて、 本来遊びや生活の中で培われていた「身体の土台」が、公園での遊具の撤去やボール遊びの禁止、不整地歩行の減少、洋式トイレやベッドの普及等で培われにくい環境になっています。

メディア等ではその代償として、真っ直ぐ走れない子どもや転んだ際に手がつけずに顔からついてしまう子ども、何気ない日常で骨折してしまう子どもたちの増加が報道されていますが、それはまさに「身体の土台」が出来上がっていない為だと考えられます。

文科省における学童期の子どもの体力テストは、実は一時期低くなっていた約10年前よりも向上してきている傾向にあるのですが、それはサッカーや野球などの身体を動かす習い事をする子どもが増えてきたからです。

その各スポーツの指導者たちに独自に聞いてみたところ、「昔よりもバランスの悪い子が多くなり、変なところで怪我をしてしまう子どもが増えた」との返答がありました。

つまりは、「身体の土台」ができていない中でスポーツを始めた子どもは、言ってしまえばそのスポーツのための動き、即ち偏った動きしかしないため、不自然な身体の動かし方となり、身体バランスが悪くなったり怪我につながったりしているのではないかと思われます。

では「身体の土台」をつくるにはどのようにしたら良いかというと、「ヒトが生まれてからの発育発達の流れ」にヒントがあります。


ヒトは生まれてから1年かけて、泣く→仰向け→寝返り→うつ伏せ→腹ばい→四つばい→高ばい→座位→膝たち→つかまり立ち→立つ、という行程をたどっています。

これはヒトであれば誰しもがたどるものであり、遺伝子的にプログラミングされているものです。

そして各行程には特徴があり、骨格・関節・運動神経・筋肉などを発達させていく過程そのものとなっています。 

つまりは、子どもたちは、本来の子どもらしいことをさせてあげましょう。

泣くという行為はインナーマッスルのトレーニングにもなっていますし、これをしないと発育発達の流れがうまくいかず、将来のカラダの安定はなくなりますし、しっかり四つ這いさせてあげないと、仙腸関節の可動性が低くなり腰痛になったりしてしまいます。子どもは本能的に、動きたがっています。それが身体の発達になるのです。