里親制度は次の世代の虐待防止になる
2010年に任意団体として立ち上げた日本こども支援協会。
NPO法人にしたのは2015年です。最初から法人化しなかったのは「形ばかり」の団体ではなく「活動ありき」でいたかったからです。法人だけ立派に作っても中身が無いのでは意味がない。ですのでまずは法人登記や行政への手続きといった時間を使うのではなく活動ファーストでした。
そして10年も専門的に活動すると当初見えていなかったミッションが見え始めます。私たちは徐々に「最善」を軌道修正する必要がありました。
当初は施設へボランティアと共に訪問し、付き添いや学習支援などをしておりましたが深く知るにつれ、子どもにとって必要なのは「時々のスペシャル」ではなく【日々の安定した日常・生活】だと確信した時から、より広域的な活動に切り替えました。
暴力的な環境から保護されてくる子ども達は、自らも暴力的であったり自暴自棄であったりします。でも、里親家庭で「自分だけをしっかり見てくれる大人」の存在に出会い心身共に安定してくると、勉強や様々な事に興味を持つようになります。社会に出ていった後も、実家のように帰ってくる場所があり悩みも相談できる。些細な事では躓かなくても生きていけるようになる。その後の人生においても永続的に影響があります。
『里親制度は次の世代の虐待防止になる』のです。だから、里親が必要なのです。
里親推進にあたりまず一番の課題は「里親家庭の不足」ですがこれと同時進行で「里親への支援」が必要です。里親になる人が4組増えても1組辞めてしまうような状況だからです。
しかし私たちが目指しているのは「里親がたくさんいるから虐待を受けた子どもが増えても大丈夫ですよ」という社会ではなく、『そもそも里親が必要とされない社会』を目指しています。
どうか一緒に子ども達の人生を取り戻すチャンスを作ってください。自らが里親にならなくても寄付里親として子どもの未来を支えることが出来ます。
自分だけが幸せな世界、自分の子どもだけが幸せな社会はありません。皆が繋がっているからです。あなたの思いを私たちに託してください。
私たちは私たちの団体も必要とされない社会を目指し、1年でも早く解散できるように、一意専心、全力で頑張って参ります。
全ては未来のために。暴力や貧困ではなく愛のバトンを次世代に。